お風呂の効果
 
 日本人はとてもお風呂好きといわれています。
湯船にゆっくりつかって疲れをいやすときが、最高に幸せと感じる人も多いかもしれません。では、お風呂は身体にどういう効用があるのでしょうか。


温熱作用

お湯で皮膚が温められると、血管が拡張して血流量が増加し、温められた血液が身体じゅうをめぐって全身が温まります。
これは、手足だけの部分浴でも同じです。


疲労回復

浴槽のお湯に沈んだ部分には、水圧がかかります。みぞおちまで浴槽につかる半身浴の場合、足の静脈から心臓へ戻る血液の量が増え、心臓からの血液量が増えます。
そのため、全身の血行がよくなり、疲労回復が早まります。
半身浴は心臓に負担をかけないという特長もあります。
首まですっぽりつかる全身浴は、圧力で腹部が押されて横隔膜が持ち上がり、心臓を圧迫しがちです。


精神の緊張をほぐす

37〜39℃のぬるいお湯に10分以上、ゆっくり入ると、副交感神経が刺激されて精神の緊張がほぐれ、筋肉もゆるみます。
ただし、42℃以上の熱いお湯は、交感神経を刺激して心拍数が増え、血圧が上昇します。