11月2日秋の深まりを感じさせる好天に恵まれ朝7時に元気に家を出ました。紅葉には少し早かったのですが、時々赤や黄色に色づいた木々を見ながら、田舎の国道を「原観光リンゴ園」へと向いました。太陽を沢山あびた山肌には真っ赤なリンゴが、1本の木に200から300はなっているのかな〜と思うほど、たわわに実ってました。その木の下を皆でワ〜ワ〜言いながら一番奥まで歩きました。これが良いかな〜あれかな〜と美味しそうなリンゴを選びもぎ取ると、ズシ〜ンと重く早速皮をむき食べ始めました。にじみ出る果汁で手がビショ濡れになるほど水々しさで甘く、歯ざわりも良く大変美味しかったです。1つ食べたらなんとおなかがイッパイになりました。最高のお土産だとこの木のリンゴをカゴ一杯に収穫しました。初めてのリンゴ狩り、それはそれは楽しい楽しい体験でした。(川西分会:竹内 好子)




 この「石谷家住宅」は、石谷伝四郎が大正八年から約十年かけて改築させた大規模な木造家屋で、敷地三千坪、四十の部屋と七棟の蔵を持つ。以前は町屋作りであったが、智頭杉をふんだんに用いたこの改築によって武家屋敷風の構えとなった。
 表門を入ると前庭を配して右手に式台のある玄関。そこからは畳廊下を通って客用座敷や茶室へと導かれる。正面の大屋根の主屋は、伝統的な豪農の造りの土間と高さ13mにもおよぶ巨大な梁組の吹き抜けが壮観である。
 主屋の庭側座敷は主人居室で書院造り。二階は神殿と座敷が並ぶ。各座敷からは池泉庭園が眺められ、諏訪神社と杉山を背景とした借景は絶妙である。
 また、石谷家には当時の建築図面や文書が多く残っており、近世から近代への建築技術の推移を示す貴重な資料として評価されている。



見上げれば巨木の梁組、大黒柱の輝き、豪快かつ精巧な歴史的建造物。
建物と庭園が一体となった和風空間に身をまかせて、豪壮かつ端正な佇まいと近世から近代にかけての最高峰の建築技術をごゆっくりご鑑賞ください。床の間に活けられた季節の山野草、心安らぐ木の温もり、そして何よりゆるやかな時の流れが、訪れる人をやさしく包んでくれます。